『給料日前で電気代を払う手持ちがない!』、『電気代を支払うの忘れてた』と電気代をうっかり滞納してしまった場合、電気はいつ止められるのでしょうか?
契約当初に口座振替やクレジットカード払いにしており、電気代をどのように支払っていたかも覚えておらず、『そもそも電気代っていつどうやって支払ってたのだっけ』という方もいらっしゃると思います。
そこで今回は電気代の支払い方法と電気代を滞納した場合にどうなるのか?について、詳しく解説していきます。
電気代の支払い方法と支払日
毎月なんとなく電気代を支払っているため、電気代の支払い方法と支払日を把握していない方もいらっしゃると思います。
まずは電気代の支払い方について説明します。
電気代の支払方法
どの電力会社も口座振替・クレジットカード支払い・振込みの3つの方法に対応しています。
振込み払い
電力会社から毎月送られてくる払込用紙により銀行やコンビニなどから支払います。
口座振替
申込み時に指定した口座から引き落とし日になると自動的に電気代が引き落とされます。
クレジットカード払い
申込み時に指定したクレジットカードで支払います。
引越した当初は振込み払いで、別途インターネットや郵送、窓口から「口座振替」「クレジットカード支払」の申込みを行うことにより、該当の支払い方法となります。
「口座振替」「クレジットカード支払」は申し込んでから1~2カ月かかります。申込みが完了するまでは振込み払いとなり、払込用紙が送られてきます。
電気代の支払日
支払い方法により異なります。
どの支払い方法においても電力会社のスタッフが各家庭の電気消費量を見に来る『検針日』を基準として支払い日を決定します。
なお、電力会社のスタッフが各家庭への検針を人力で実施していることから検針日は一律同じ日というわけではなく、地域ごとに変わります。また、土日祝日は検針を行っていないことから月によっても違います。
振込み払い
検針日に払込用紙が自宅のポストに届きますので、検針日の翌日から30日後までに銀行・コンビニなどに払込用紙を持って行き、窓口・レジで支払います。
毎月、銀行・コンビニなどに支払に行く必要があるのが面倒ですが、口座の残高不足を心配することなく、コンビニで24時間支払いができます。
口座振替
特に指定しない場合、検針日の翌日から10日後(土日祝日だと前後にずれます)が引き落とし日となります。引き落とし日を別途指定することも出来ます。
なお、口座振替の場合は月54円・年間648円の割引サービスがある電力会社が多いです(北海道電力、東北電力、沖縄電力を除く各社)。
クレジットカード払い
口座振替と同じく、検針日から10日後(土日祝日だと前後にずれます)がクレジットカード会社への請求日となります。その後、クレジットカード会社から他の利用分と合わせて本人にまとめて請求が来ます。
クレジットカード会社により異なりますが、検針日から2カ月後くらいが実際の支払日となります。
電気代を期限までに払わなかったらどうなる?
支払い期限までに支払いが出来なかった場合、①支払いの督促が来る⇒②送電停止の通知(督促状)が来る⇒③最終的に電気が止められる、という流れで電気代を滞納し続けると最終的には電気が止められます。
電気代の支払い方法により支払い期限や催促が来る時期が若干異なります。
振込み払い
振込み払いの場合、当初の期限である検針日の翌日から30日後を基準として、2回催促が来た後、電気が止められます。
- 当初期限(検針日の翌日から30日後)までに支払いがなかった場合、検針日の翌日から50日後を最終期限とする払込用紙が送られてきます。
- 最終期限までに支払いがなかった場合、検針日の翌日から55日~60日後程度に振り込み用紙とともに電気を止める旨の通知書(督促状)が届きます。
- 通知書が届いた5日後までに支払いがなかった場合、電気が止められます。
最終的には検針日から60日程度で電気が止められます。
また、当初期限(検針日の翌日から30日後)以降から実際の支払日までの間、延滞金として電気料金に1日当たり0.03%(年利10%)の利息を余計に払うこととなります。この延滞金については翌月以降の請求に加算されます。
なお、東京電力・東北電力・関西電力の3社は、検針日の翌日から40日後までの間に支払った場合のみ、延滞金を無料としています。
口座振替
口座振替の場合、当初の引き落とし日である検針日の翌日から10日後を基準として、2回再引き落としがあった後、さらに1回催促があり、その後電気が止められます。
- 当初期限(検針日の翌日から10日後)までに残高不足で引き落としが出来なかった場合、検針日の翌日から20日後に2回目の引き落としがあります。
- 2回目の引き落としが出来なかった場合、翌月の引き落とし日に翌月分との合計額が引き落としされます。
- 翌月の引き落としが出来なかった場合、翌月の引き落としから約10日後に払込用紙とともに通知書が来ます。
- 通知書が届いた5日後までに支払いがなかった場合、電気が止められます。
こちらも最終的には検針日から60日程度で電気が止められます。
なお、口座振替の場合も2回目の引き落としから延滞金を払うこととなります。
クレジットカード払い
クレジットカードが止められていて、検針日の翌日から10日後の請求日にクレジットカードでの支払いが出来なかった場合、払込用紙が送られてきます。
その後は振込み払いと同様の流れとなり、検針日から60日程度で電気が止められます。
電気を止められた。どうする?
支払いを行わないままだと、検針日の翌日から60日後程度で電気は止められます。通知書が届いた後は特に予告なく電気が止められます。
電気が止められた後、お金の用意が出来たら、通知書に同封されている払込用紙をもってコンビニで支払いましょう。
コンビニで支払い後、すぐに電力会社に電話すれば、1~2時間程度で電気が復活します。ただし、住んでいる地域が電力会社のサービスセンターから遠かったり、夜間や早朝だった場合には半日~1日以上復旧までに時間がかかってしまうこともあります。
払込用紙(振込み用紙)がない!どうする?
電気が止められた、もしくは電気が止められる直前になって払込用紙(振込み用紙)がないことに気づいた場合は、下記の2通りの方法で支払いをすることが出来ます。
窓口での支払い
電力会社の窓口(営業所)に行って、窓口で現地で支払う方法です。最寄りの窓口(営業所)は各電力会社のホームページに掲載されているのでご確認下さい。
ただ、この方法は窓口の営業時間内に行く必要があるのと、場所が限られているのが難点です。
コンビニでの支払い
コンビニのローソン、ファミリーマート、ミニストップに設置されている「Loppi(ロッピー)」「Famiポート(ファミポート)」のコンビニ専用端末からコンビニ払い専用の払込用紙を出力することが出来ます。払込用紙をもって、コンビニのレジで支払うことで電気代の支払いが完了です。
ただし、支払うためには個人ごとの番号を入力する必要がありますので、まずは支払いをするための番号を電力会社に問い合わせてください。
- ローソン:Loppi
- ミニストップ:Loppi
- ファミリーマート:Famiポート
電気代って時効はある?踏み倒せる?
電気代の時効は民法173条により2年間です。2年間支払わなければ踏み倒せる可能性はあります。
他の電力会社の管轄の場所への引越や海外への移住などで請求からうまく逃げることが出来れば、踏み倒しができるでしょう。
ただ、悪質と判断されれば、債権回収会社から訴訟を起こされて、給料や家財の差押えをうけることとなります。その際の裁判にかかる費用(数万~数十万)も負担しなければいけません。債権回収会社が本腰を入れれば、引越し先の住所を調べることは容易いことですし、裁判を起こされたら時効が中断するので、逃げきるのは難しいかもしれません。
また、踏み倒し後にその電力会社から新規の契約を拒否される可能性が高いです。
上記を踏まえると、現実的には電気料金の踏み倒しは難しいと思われます。
電気代を滞納するとブラックリストに載る?
電気代を滞納したとしても信用情報に傷はつかず、ブラックリストには載りません。住宅ローンやカードローンの審査には影響しません。
ただし、クレジットカード支払をしているときは別です。クレジットカードの請求を滞納すると、信用情報上に滞納した履歴が載ります。
少しでも滞納する可能性がある方はクレジットカード支払ではなく、口座振替や振込み払いを利用しましょう。
電気代が止められる前にすべきこと
電気代を滞納し続けて電気が止められると、冷蔵庫が使えなくて食べ物は腐りますし、夜は電気が付かず生活がままならなくなります。
電気が止められる前にお金を用意する方法を探りましょう。日雇いバイトをしても良いですし、親や友人に頼るのも良いと思います。
頼る人がいない場合、カードローン・キャッシングを利用するもの一つの手です。当サイトでは即日融資できる金融機関を紹介していますので、まずはお金を借りて電気代を支払い、お金を融通できるようになった段階で返せばよいのです。
例えば、プロミスであれば10万円を1ヶ月間、最大実質年率の17.8%で借りた場合でも、利息は1,463円で、さらに30日間無利息サービス(メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要)を実施していますので、負担は全くありません。
是非、ご検討下さい。
まとめ
電気代の支払い方法から滞納したときの扱いについて説明していきました。
電気代は滞納し続けると、検針日から60日程度で電気が止められます。止められたとしても電気代を支払えば数時間程度で復旧しますので、ご安心下さい。
電気を止められると特に冬はつらい日々を過ごすこととなります。電気代を滞納しないことが一番ですが、手持ちのお金に不安がある方は、いざという時のために、カードローンやキャッシングを契約しておくのがよいでしょう。