闇金とは。本当に怖い闇金の手口解説。

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闇金解説

お金を借りるならきちんとした貸金業者で、と誰しも思っていますよね。しかし、「普通の貸金業者ではお金を貸してくれない」「最初はまともな貸金業者だと思っていた」などの理由で、闇金に手を出してしまう方が少なくないようです。

ここでは、闇金被害を減らすために、闇金の詳細やその手口・対処法について紹介します。

そもそも「闇金」って何?

貸金業者が個人にお金を貸すためには貸金業法や出資法などの法律に従って業務を行う必要がありますが、法律を無視していわゆるトイチ(10日で1割の金利を請求)など高い利子をつけてお金を貸すのが闇金です。
闇金融、ヤミ金融、ヤミ金などとも言われます。

プロミスやアコム、SMBCモビット、アイフルのような消費者金融は法律を守って丁寧にお金を貸してくれる業者であり、決して闇金ではありませんのでご注意下さい。

闇金の特徴としては、以下のような特徴が挙げられます。

貸金業の登録を行なっていない

貸金業を行なうためには、そのエリアを管轄する財務局や都道府県知事の許可を受けなければなりません。貸金業としての許可を得ると、貸金業番号が与えられます。

また、チラシやインターネットで広告を打つ際には、貸金業番号を明示する決まりとなっております。

しかし、闇金の多くは貸金業としての登録を行なっておりません。

違法金利である

貸金業が設定してよい金利は年20%までと出資法で規定されています。これを越えて貸付を行なった業者に対しては、刑事罰などの厳しい処分が科されます。

しかし、闇金は年20%どころか10日で10%(年365%、いわゆるトイチ)というとんでもない金利設定をしています。数万円の借り入れがいつの間にか数十万となっていることも多々あります。

また、最初はあり得ないほど低金利(1%~5%)で貸すと優しく話を合わせてきますが、いざ貸す段階になると、トイチのような高金利を求める詐欺的手法を用いることもあります。

取り立てが強引

一度闇金からお金を借りようものなら、徹底的に搾り取られます。返済を迫るため、自宅や勤務先への電話や訪問は当たり前です。友人や周辺住民にも被害が及ぶことも。

過去には、闇金からの取り立てを苦に一回心中となった事件も発生しています。

2003年6月14日未明、大阪府八尾市の主婦(当時69歳)と夫の清掃作業員(当時61歳)と主婦の長兄(当時81歳)の3人が、西日本旅客鉄道(JR西日本)関西本線の踏切で電車への投身自殺する心中事件が発生。主婦は自殺する直前に、闇金融による法外な利子と執拗な取り立てを苦にしていたことを書いた遺書を残していた。

親族の入院費などがかさんで、自己破産した主婦は同年4月8日に090金融をしていた闇金融業者から1万5000円を借りた。しかし、その直後から闇金融業者は主婦宅だけでなく主婦のアルバイト先や友人宅や無関係の周辺住民の家にも連日電話をかけ続けるなどの脅迫的な取り立てをしていた。法外な利子で借金が膨らみ、現金15万3000円を指定する金融口座に振り込んでも、利子だけで毎週1万5000円を支払う状態に追い込まれていた。

闇金の恐ろしさが伝わりましたでしょうか?

詐欺でお金を貸さない業者も

お金を貸すためだとして、契約金や保証金を事前に振り込むことを要求したり、携帯を契約して渡すことを要求することがあります。
そのうえで、いざ貸す段階になって連絡がつかないということもしょっちゅうあります。

契約した携帯電話は振り込め詐欺などの犯罪に使われ、さらには携帯購入費用を利用者が支払う必要があるという散々な目に会うことも。

闇金の詐欺に遭いました。
どうしても急な出費にお金が必要で、でも銀行の審査に通らなかったので、急を要していたこともあり、ネットで検索しすがる思いで審査の緩いというところに申し込みをしました。

借金の担保にまず携帯会社へいき、携帯を新規契約できたらそれが信用繋がるといわれ、言われるがままに、ドコモへ行ったらiPhone2台とiPad 1台の契約をする流れになっていました。

契約が終わったら機種を着払いで事務所に送ってくれたら、翌日お金を振り込むと言われ、パニックで困っていたわたしはすがる思いで、指示に従いましたが、お金が翌日になっても振り込まれず、催促すると、振込は2週間後になってしまうが、更に今日ドコモで契約をしてくれたら、翌日振り込むといわれ、やっとこのとき、詐欺に騙されてしまったと分かりました。

闇金かどうかを見分ける方法

では、闇金かどうかを見分けるポイントについて、いくつか紹介しましょう。

貸金業登録番号を確認

まず、貸金業の登録番号を確認しましょう。広告に番号が記されていなければ、明らかな違法業者です。

しかし、登録番号が記載されていても油断は禁物。すでに廃業した貸金業者、あるいは現存している貸金業者の登録番号を勝手に使っていることがあります。

金融庁のホームページには登録貸金業者情報の検索サービスがありますので、検索すれば、それが有効な番号かどうかを判別できます。


また、日本貸金業協会のサイトでは、悪質な闇金業者を一覧化してくれていますので、こちらでチェックすると良いです。

金利を確認

出資法の年20%以外にも、利息制限法によって貸金業の金利は制限されています。

  • 元本10万円未満:年20%が上限
  • 元本10~100万円:年18%が上限
  • 元本100万円以上:年15%が上限

これらを上回る金利で貸し付けてくる業者は、もちろん違法業者です。

一方、あり得ないほど低金利で貸すと謳う闇金業者もいます。消費者金融などでは年利15%~20%利息を取るのが普通ですが、年利1%~5%のような低金利で貸すと宣伝し、実際貸す段階になったらトイチということもあります。

低金利で貸すという業者は怪しい箇所がほとんどですので、本当に闇金でないか確認するようにしてください。

連絡先を確認

インターネットの広告やチラシを見て、業者の連絡先を確認しましょう。
貸金業を営むためには、固定回線が必須条件です。
電話番号が固定電話でなく携帯電話の番号ですと、違法業者です。
住所を調べてみて、そこに営業実態がなければ闇金の可能性が高いです。

総量規制を確認

総量規制という制度により、年収の3分の1以上のお金は消費者金融などから借りられません。
それを無視して貸し付けようとする業者は、明らかな闇金です。

闇金からお金を借りるとどうなるか

闇金不安

闇金からお金を借りると、いったいどうなってしまうのでしょうか。

借金地獄

まず、借金で首が回らなくなります。
違法金利で貸し付けている業者ですので、とんでもない利息が発生します。
到底返済できるわけもなく、借金地獄が待っています。

精神的な苦痛

闇金は借金を何としても返済させようと、あらゆる手を使ってきます。
自宅や勤務先への電話は当たり前で、直接訪問する闇金も少なくありません。無関係な勤務先、近所、家族、子供、親戚まで取り立てを行います。
そうなると、家族や勤務先、ご近所に多大な迷惑をかけることになり、利用者の精神的な苦痛は計り知れないものとなります。

個人情報の流出

闇金業界は、横のネットワークもしっかりしています。
一度闇金からお金を借りようものなら、利用者の個人情報はすべて他の闇金にも流出していると考えた方がいいでしょう。
すると、他の闇金からもダイレクトメールや電話で勧誘があり、多重債務への道をまっしぐらです。

ソフト闇金とは

近年、ソフト闇金と自称する貸金業者が見受けられます。数万円といった少額を高金利・短期で貸し出す貸金業者で、簡易な審査で金融ブラックでも他社で延滞・滞納中でも丁寧な対応で借りられるのが特徴です。闇金と違い、最初に決めた利息のみを請求し、後から利息を変えたり、何十倍もの請求をしたりすることはないようです。

例えば、ネットの検索で「ソフト闇金」と検索するだけで数十社も出てきます。キレイなホームページと優しい言葉で勧誘を行い、申し込み者を増やしています。

しかしながら、闇金であることには間違えなく、1週間や10日間で20%~30%といった高い利息が求められ、一旦ソフト闇金から滞納しようものなら、闇金と同様にしつこい取り立てが待っているのは間違えありません。
事実、あるソフト闇金業者のホームページでは下記のような記載があります。

消費者金融などから融資を受けれない人にも融資を行うということは貸しても回収できる自信があります

当社も闇金融ですので不本意ではありますが返済出来ないお客様にはそれなりの回収をさせて頂きます

闇金から借りてしまったら、どうすればいいか

闇金の相談

最近の闇金は、見た目では闇金とは気づかれなくなってきています。闇金と知らずお金を借りてしまう方も少なくありません。

もし闇金からお金を借りてしまったら、どうすればいいのでしょうか。

基本的に返済の必要はない

闇金から借りたお金は、基本的に元金を含めて返済する必要はありません。違法な状態で貸し付けられたお金は、それ自体効力を持たないのです。

「基本的に」というのは、法律上は返済の必要はないものの、示談の結果元金のみの返済で解決する場合もあるということです。

警察に相談

警察に相談するのもいいでしょう。ただし、警察は民事不介入ですので、刑事事件でない闇金問題には基本的にノータッチです。

しかし、闇金の背後に反社会的勢力が見えるときには、警察の生活安全課に相談すれば注意してもらえます。また、取り立ての際に、脅迫や住居侵入、傷害や窃盗などの刑事事件に該当する行為を行なえば、警察も取り締まってくれます。

いきなり近所の交番に行くのが不安な方は「警視庁総合相談センター」に電話で相談してみるのが良いでしょう。

下記に連絡先を掲載します。
警視庁総合相談センター公式サイト
電話番号1:#9110(東京都内でダイヤルする場合)
電話番号2:03-3501-0110

※いずれも平日午前8時30分から、夕方の17時15分まで。

やっぱり弁護士が一番

根本的に闇金問題を解決するならば、弁護士です。違法業者である闇金と対峙するには、法律の専門家である弁護士が最も相性がいいです。闇金業者としても刑事沙汰になって営業が続けられなくなるのは最悪なパターンですから、弁護士から連絡が来た場合は大人しく引き下がることがほとんどのようです。

闇金業者との交渉、しつこい督促・取り立ての停止や闇金業者の口座凍結などの手続きも全て引き受けて弁護士主体で行なってくれます。相談料は無料で、費用も分割払いに応じてくれることも。

弁護士に相談する場合は闇金対策に強いところをおすすめします。

また、国が設立した非営利組織である法テラスでも闇金相談を実施しています。こちらは非営利組織であるため、手続きに時間がかかるのが難点ではありますが、費用が抑えられるという点が優れています。

まずはこちらに相談するのも良いと思います。
法テラス 闇金特集ページ
電話番号1:0570-078374
電話番号2:03-6745-5600

※いずれも平日9時~21時、土曜日9時~17時。

まとめ

闇金の手口、恐ろしさが伝わりましたでしょうか?
そもそも闇金を利用しないのがベストですが、万が一利用してしまったら、自分で抱え込まずに相談することをおすすめします。

また、自分でも闇金と対決するのは不可能ではありません。しかし、その労力や成功する確率の低さを考えれば、弁護士への依頼がいいでしょう。

闇金には十分ご注意下さい。